発想を広げるアイデアの出し方を知っておこう
様々な問題や課題が山積み・・・
- 営業の成約率が悪い
- ホームページにアクセスが全くない
- 新商品のアイデアが浮かばない
- 社内会議をしても、社員からアイデアの発言がない。または、少ない。
- 夫婦で、子どもの育て方についてまとめたい
仕事はもちろん生きていく上でこのような問題や課題に直面する機会は、多々ありますよね。
そんな時に、アイデアが湧き出てくる「発想法」を知っていると楽しみながら問題解決に取り組むことができます。
発想を広げるアイデアの出し方を知っておこう
アイデアが湧き出る発想法5選
情報が集まってから、そこからさらに一歩踏み込んで企画として形にするには「アイデア」が必要です。アイデアが湧き出る発想法を5つご紹介します。
- ブレインストーミング(ブレスト)
- ワールド・カフェ
- マンダラート
- KJ法
- マインドマップ
ブレインストーミング(ブレスト)
「ブレスト」と略されることが多いので、馴染みがある人も多いでしょう。
BS法、集団発想法などと呼ばれる場合もあります。アレックス・F・オズボーンによって考案された会議方式の一つです。
ブレストは集団で行うことで「発想の連鎖」や「誘因」によってアイデアを出すための会議形式です。
- まずは、「テーマ」を一つ決めます。
- 思いつくまま発言をしていく。
一番大切なのは「出てきた発言やアイデアに対して、批評や批判をしない」ということです。
会議で一番嫌なのは、
- 否定
- 批判
なんです。
もし、あなたが参加している会議で発言が少ないなと思っている場合は、発言後にすぐ「否定」「批判」を誰かがしていないですか?
そういう会議だと、「言っても批判されるし・・・」「どうせ自分のアイデアなんて・・・」と誰も発言したがらなくなりますよね。
これを解決してくれるのが「ブレインストーミング(ブレスト)」です。
- 否定されないという安心感
- アイデア発想のテンポ向上
によって、発言しやすく、発言が促進されます。
「どんなアイデアでも受け入れられる会議」がどれだけ素敵なことでしょうね。
ちなみに、出てきたアイデアの「整理」は後から行います。
自由に発言してもらうためのポイントは、
- 人数は少なめで、5人から10人ぐらいまで
- 立場(役職)は近い人たち
もし、ブレストでの発言が出ず少ない場合は、「小さな紙」または「ポストイット」を渡してアイデアを書いてもらいましょう。
- 小さな紙:一度、紙をまとめてから、一枚ずつ順番に引きながら発案者に発表してもらう
- ポストイット:ホワイトボードに貼る。順番に発表してもらう。
アイデアが必要な「会議」を「ブレインストーミング(ブレスト)」と名称を変更するだけで発言数が上がるかもしれませんね。
ブレインストーミング(ブレスト)では、「思いついたアイデアは出してみよう!」を大切にしてください。
ワールド・カフェ
「カフェ」のような空間でこそ知恵や知識は生まれるという考えのもと、自由な会話をオープンに行う話し合い、・ファシリテーションの手法です。1995年にアニータ・ブラウント、デイビッド・アイザックスによって開発・提唱されました。
前項のブレインストーミング(ブレスト)では、少人数を対象としたアイデア発想でしたが、ワールド・カフェは逆に大人数での会議形式になります。
通常の会議に似て非なるものが「カフェのようなリラックスした空間を作り、意識を活性化させる」ことが重要です。
- 本物カフェのようにリラックスした空間を作ります。
- 少人数のグループを複数作ります。
- グループごとにテーブル上の模造紙などにメモを書きながら10分〜20分ほど議論します。
- グループのメンバーを変えながら、3回ほど繰り返します。
ワールド・カフェでのアイデア発想法は、個々のアイデアが一つに集積して新たなアイデアが生まれるというシナジー効果が高い手法です。
ブレインストーミング(ブレスト)と同様、出てきたアイデアを批評・批判しないことです。
また、ワールド・カフェでは、その名の通りカフェのようなリラックした空間づくりも楽しみの一つです。
マンダラート
マンダラート(マンダラチャート)は、デザイナー「今泉浩晃」氏によって考案された手法です。3×3のマスを作成し、メインテーマを中心に書き、関連する事を周辺に書いていくというシンプルであり、発想しやすい手法になっています。
- 紙やホワイトボードに3×3のマス目を書きます。
- パソコンでマンダラートを行う場合は、GoogleスプレッドシートやExcelを利用しると便利です。
- 中心にメインテーマを書きます。短い単語数にします。
- メインテーマから連想した単語を周りに書きます。メインテーマから直感で浮かんだキーワードを書いていきましょう。
- ※ルール:必ず8つすべてのマス目を埋めることです。
- 8つの単語を中心とした新しマンダラートを8つ作ります。また、3を行います。
元日本ハムファイターズで、現エンゼルスの大谷翔平選手が、花巻東高校1年の時に立てた目標達成表も「マンダラート」で作られています。そして、圧巻の内容です。
出典元:NEW PICS
KJ法
KJ法は文化人類学者「川喜田二郎」氏が考案した情報整理の手法です。アイデアをグルーピングして収束させる目的で使われます。
- アイデアをカードまたはポストイットなどに記入する。できるだけ多く書いてもらうためん「ひとり10枚」とかノルマを設けましょう。
- ※ルール:ひとつのカードには、ひとつの内容だけを書く
- カードをグループ化します。
- グループ化したグループにひとつのラベルを付ける。
- グループを関係の近い順に配置しながら、矢印で順序を示しながら図解や、文章化にする。
KJ法の「1」の部分を前項に上げた「ブレインストーミング(ブレスト)」「ワールド・カフェ」でアイデアを出してからKJ法の2〜4を行うのとしっかりとアイデア出し〜整理までできます。
マインドマップ
マインドマップは、中心となるキーワードやイメージを中央に置き、そこから頭の中にあるアイデアを放射状にキーワードやイメージを広げて目に見えるようにする思考ツールです。トニー・ブザンが提唱した思考・発想法のひとつです。
- 横にした紙の中央にキーワードやイメージを置きます。
- そこから放射状に枝を伸ばしながらキーワードを書いていきます。
※キーワードから連想しながら、枝を繋げて発想を展開していきます。
マインドマップは、色ペンなどを使って手書きすることもありますが、パソコンでマインドマップを作ることができるソフトやアプリもあるので、共有やPDF書き出しができるので便利です。
- iMindMap:トニー・ブザン監修で唯一の公認ソフトウェアです。
- MindManager:このソフトをMacで使っています。
- Cacoo:クラウドアプリです。マインドマップの他に、フロー図やワイヤーフレームを作成できます。
- NovaMind
- FreeMind:オープンソースのフリーソフト
まとめ
アイデアの発想法は、さまざまなものが開発されています。
但し、「アイデアの種」は個々が持っているので、上記のようなアイデア発想を行ってさらに発展させていくことです。
また「アイデアの種」は、常日頃より自分のアイデアの引き出しにストックしておきましょう。アイデアについては、以下の本がわかりやすいです。
ここで紹介したアイデア発想法は、アイデア出しに限らず、意見交換、意識のすり合わせ(共有)、知識探求など幅広く利用することができます。
プライベートな問題から、人生、趣味、仕事と活用して、あなたの人生を豊かにしてくれることでしょう。
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